2020/05/25 16:11
山梨県小菅村の豊かな自然で育った梅
多摩川の源流が流れる山梨県小菅村は人口約700人の小さな小さな村です。
人口が少ないということは、もちろん高齢者が多く(約45%が70歳以上)、日常生活も
次第に大変になってきています。
そういう状況のため、小菅村では若者が暮らしのお手伝いをしながら技術や伝統を継承して行くことも
少なくありません。
今回ご紹介する【梅】もその一つ。
お年寄りには梅を収穫するのも一苦労です。
なので、所有者さんに代わり、若者が収穫をお手伝いし少しだけ分けていただく。
こうすることで、梅の木は長く生き延び、若者に作物を加工する技術が受け継がれ、お年寄りは助かる
(三方良し)が生まれます。このように村の文化を受け継ぐための小さな取り組みが行われています。
この梅たちは小菅村の自然とともにそのままに育ったものです。
それを梅干しや、梅干しを作る時に出る梅酢、梅シロップにしました。
自然のままに育った梅のため、見た目も悪いことがあるかもしれません。
しかし、この梅には高齢化した土地を後世に繋げていく若者の思いと、
お年寄りの知恵(加工技術)が詰まった、商品となっています。